糖尿病大国中国で『糖質オフ大全科』 累計５０万部越えの大ベストセラー

株式会社フォルトゥーナ（東京都文京区、代表取締役社長：榎本麻衣子）が翻訳出版の仲介を手掛けた『糖質オフ大全科』（日本語版原書：主婦の友社　刊｜水野雅登 監修）の簡体字中国語版『減糖生活』（簡体字中国語版：北京快読文化傳媒有限公司　刊）が、発売から8か月後の２０２１年６月時点で実売５０万部に到達しました。

このヒットの背景には、中国では糖尿病が国民的な健康課題となっていることや、『糖質オフ大全科』が提案する手軽な食生活改善アプローチが中国の読者に受け入れられたこと、またSNSを活用したマーケティング施策などがあります。

■ベストセラーになった要因■

①中国の糖尿病患者の増大
国際糖尿病連合（IDF）の試算によると、全世界の20〜79歳の成人のうち、約4.43億人が糖尿病に罹患しており、2045年には、全世界で約7億人が糖尿病と診断される可能性があるとされています。
中でも、中国の糖尿病患者は2025年に推定3.2億人に達し（日本の約32倍）、世界最多になると懸念されおり、生活習慣病が国民的な健康課題となっています。

中国では、糖尿病の認知度がまだ低く、治療を受けていない患者が多いため、近年、糖尿病関連事業への投資額は年々増加傾向にあり、年平均成長率は約１１%、市場規模は約1１兆円、予備医療も含めれば最大でその2倍のポテンシャルがあると言われています。

②『糖質オフ大全科』が提案する手軽な食生活改善アプローチ
株式会社主婦の友社刊行の『糖質オフ大全科』は食材、食べ方、導入難易度付きのレシピ紹介など、多様な生活習慣に対応しつつ、手軽に「糖質オフ生活」を導入できるように作られています。
また、パンやパスタなどの西洋の糖質食材と代替食材の紹介も含んでおり、近年、急速に西洋化している中国の食生活の変化にも対応できる内容だったことから、中国の読者から支持をされました。

③SNSを活用したマーケティング施策
北京快読文化傳媒有限公司は、自社で約24万人のフォロワーを持つSNSを運営しています。『減糖生活』刊行後、SNSを通じて、さかんに本書の減糖生活のメリットと本書の価値を提案しました。

そして、2月頃から売上が伸び始め、4月には中国大手インターネット書店 当当.comでは最も売れている生活習慣予防書籍となりました。以降ベストセラーを維持し、本書の登場によって、糖質・糖尿という１つのジャンルを築くほどに市場を牽引しています。

株式会社フォルトゥーナは、2017年より、生活習慣病対策となる日本書籍の中国語版翻訳出版のプロジェクトを開始し、4年間で計11冊の生活習慣病対策の書籍を北京快読文化傳媒有限公司に仲介してきました。今回のヒットは、中国人消費者の糖尿病予防意識の向上に寄与しただけでなく、日本の実用書業界、および健康食品・サービス業界にとって、意義のある結果となったと考えています。

弊社は、引き続き、北京快読文化傳媒有限公司、主婦の友社とも協力し、糖尿病予防、糖化予防に貢献しつつ、日本発の商品の価値を伝えていきたいと考えております。

====書誌情報====

『糖質オフ大全科』
監修 水野 雅登
出版社 主婦の友社
刊行 2019/4/26
ISBN-10 ‏ : ‎ 4074370859
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4074370856

==「株式会社フォルトゥーナ」について==

2015年設立。海外の書籍を日本で、日本の書籍を海外で出版する際の国際的な著作権仲介のサービスを行う著作権代理店。2015年の業務開始当初より、著作権の仲介のみに留まらず、仲介案件のマーケティング、ブランディングなどにも積極的に関わり出版社、著者、読者、書店など、様々なステークホルダーに貢献できる出版ビジネスの構築を目指している。

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社フォルトゥーナ
〒113-0021
東京都文京区本駒込6-1-19 石田ビル3F
担当：曽田哲史
satoshi_sota@fortunaemail.com